2016年3月15日に追手門学院大学教授乾敏郎先生をお招きし、第8回感性脳工学研究会セミナーを開催いたしました。セミナー では、「コミュニケーション基礎機能の神経基盤再考」と題して、コミュニケーションを円滑に行うためのlike-meシステム、different-from-meシステム、予測システムについて、そして、頭頂葉の側性と自己→他者、他者→自己の情報の流れについて、これまでの知見を踏まえて非常に分かりやすくご紹介いただきました。さらに、これらの機能と情動情報、前庭情報がどのように関連し合ってホットなコミュニケーションが可能か、という観点で最新の研究成果も含めて、1時間半にわたりご講演いただきました。講演後は、当拠点研究スタッフも含めて、情動、感情、そして感性の脳科学研究の可能性について熱いディスカッションがなされ、phase2に向けて感性の可視化研究を本格加速するにあたり、多くの貴重なアドバイスをいただくことができました。